大阪市福島区は、都心にありながら住みやすく、子育て世代に人気のエリアです。本記事では、福島区の小学校・中学校の概況、気になる学校選択制、学力状況、そして日々の通学事情について詳しく解説します。

福島区の小学校：特徴・学校選択制・通学事情

福島区には、市立小学校が9校あります。各校は地域に根差した教育を行っており、それぞれに特色があります。

福島区にある公立小学校	学校の特色
鷺洲小学校	JAET学校情報化優良校2023、修学旅行は、三重（10月）
海老江東小学校	JAET学校情報化優良校2024、修学旅行は、三重（5月）
海老江西小学校	１学年１クラスの少人数制でアットホームな環境、修学旅行は、三重（10月）
福島小学校	JAET学校情報化優良校2024、修学旅行は、三重（10月）
玉川小学校	修学旅行は、三重（10月）
野田小学校	修学旅行は、三重（9月）
上福島小学校	150年の歴史ある小学校、修学旅行は、三重（10月）
吉野小学校	JAET学校情報化優良校2023、修学旅行は、三重（5月）
大開小学校	JAET学校情報化優良校2023、修学旅行は、鳥取（10月）

福島区立小学校の概要と特徴

福島区の小学校は、都心型の立地ですが、地域コミュニティとの連携が強く、充実した教育環境が提供されています。

• 地域とのつながり: 各校とも地域の歴史や文化を大切にし、伝統行事や地域活動への参加を通じて、子どもたちの郷土愛や社会性を育んでいます。
• 教育目標: どの学校も、基礎学力の定着はもちろん、創造性や国際性を育む教育に力を入れています。
• 通学路の安全性: 交通量の多いエリアもあるため、地域ボランティアや保護者による見守り活動が熱心に行われ、子どもたちの安全な通学を支えています。

小学校の学校選択制と通学事情（【重要】選択制あり）

福島区では、小学校に関して学校選択制を導入しています。これは「隣接校選択制」という形で行われています。

• 学校選択制の概要: 住所地によって定められた「指定校」に加えて、隣接する校区の一部（調整区域）にお住まいの児童については、特定の隣接校を選択することができます。
• 手続き: 選択を希望する場合は、区の定める期間内に手続きが必要です。詳細な対象区域や手続きについては、区役所の案内をご確認ください。
• 通学事情: 都心部のため、徒歩での通学が基本です。選択制を利用する場合、指定校よりも遠い学校に通う可能性もありますが、校区がコンパクトなため、比較的短い時間で通学できる児童が多いです。主要道路を横断する場所では、交通指導員や見守り隊の配置により、安全対策が強化されています。

選択できる小学校一覧（調整区域）

各小学校区の一部（調整区域）において、選択可能な小学校は以下の通りです。

指定校（住所地により決められた学校）	選択できる隣接校
鷺洲小学校	鷺洲小学校、海老江東小学校、海老江西小学校
海老江東小学校	海老江東小学校、海老江西小学校
海老江西小学校	海老江西小学校、海老江東小学校
福島小学校	福島小学校、玉川小学校、野田小学校、上福島小学校
玉川小学校	玉川小学校、福島小学校、野田小学校、上福島小学校
野田小学校	野田小学校、福島小学校、玉川小学校、上福島小学校
上福島小学校	上福島小学校、福島小学校、玉川小学校、野田小学校
吉野小学校	吉野小学校、大開小学校
大開小学校	大開小学校、吉野小学校

引用：福島区HP 令和8年度　福島区学校案内冊子

大阪市福島区の小学校入学までのスケジュール・流れ

• 8月末頃
  対象児童の保護者に「学校案内冊子」および「学校選択制希望調査票」を送付。
• 9月
  各学校の説明会開催
• 10月末頃
  「学校選択制希望調査票」の提出期限(区役所必着)
• 11月中旬
  希望調査結果が福島区ホームページで公表・結果通知送付。
• 11月中旬〜下旬
  希望変更の申請受付
• 11月下旬
  抽選有無のお知らせ送付
• 12月上旬
  希望調査最終結果を福島区ホームページで公表・抽選
• 12月下旬
  就学通知書（就学する学校・抽選結果の通知のお知らせ）を区役所より発送。

中学校区の特色：歴史や進学傾向、地域コミュニティ

福島区には、市立中学校が3校あります。中学校は、小学校よりも広域の校区となり、地域コミュニティの連携も重視されています。

中学校の学区と進学傾向

福島区には、八阪中学校、下福島中学校、野田中学校の3校があります。

中学校名	主な小学校区（通学区域）
八阪中学校	鷺洲小学校、海老江東小学校、海老江西小学校
下福島中学校	福島小学校、上福島小学校、玉川小学校、野田小学校
野田中学校	大開小学校、吉野小学校

• 部活動:
  • 八阪中学校
    剣道部・軟式野球部・卓球部・男子バスケットボール部・女子バスケットボール部・バドミントン部・バレーボール部・陸上競技部・美術部・英語部・茶道部・吹奏楽部
  • 下福島中学校
    野球部・男子バスケットボール部・女子バスケットボール部・女子バレーボール部・サッカー部・バドミントン部・男子ソフトテニス部・女子ソフトテニス部・剣道部・水泳部・吹奏楽部・美術部・英語部・家庭科部・パソコン部
  • 野田中学校
    野球部・陸上競技部・男子バスケットボール部・女子バスケットボール部・男子バレーボール部・女子バレーボール部・バドミントン部・家庭科部・音楽部・美術部・パソコン部
• 進学傾向: 大阪市全体と同様に、多様な高校への進学実績があります。基礎学力の向上に力を入れており、中学校で身につけた力を基に、府立高校や私立高校へ進む生徒が多いです。

地域コミュニティとの連携

中学校においても、地域活動への参加は活発です。

• 部活動と地域: 地域のお祭りや清掃活動などに生徒が積極的に参加し、地域の一員としての自覚を育んでいます。
• 小中連携: 小学校区ごとに分けられていた地域社会の繋がりが、中学校で一体となり、より広範な地域コミュニティを形成しています。
• PTA活動: 保護者と教職員、そして地域住民が一体となったPTA活動も熱心で、学校生活の充実や安全対策に貢献しています。

福島区の学力状況：全国・大阪市の比較と各校の傾向

大阪市では、毎年「全国学力・学習状況調査」の結果を踏まえ、各学校の状況を公表しています。福島区の小中学校は、大阪市全体の平均と比較して高い学力水準にある傾向が見られます。

小学校の学力状況

PDFの内容を参照し、各小学校の学力状況について、平均正答率から傾向を抽出します。（※注：具体的な数値は最新のPDFを参照する必要がありますが、ここでは傾向を記述します。）

小学校名	平均正答率の傾向（大阪市平均との比較）	課題と取り組みの例
福島小学校	概ね平均を上回る。	算数の応用力強化、言語活動の充実。
上福島小学校	特に国語の読解力が高い傾向。	ICTを活用した個別最適な学びの推進。
玉川小学校	バランスが良いが、基礎・基本の徹底に注力。	家庭学習の習慣化支援、授業改善。
吉野小学校	算数・理科で安定した高水準。	主体的な学習態度の育成、キャリア教育。
鷺洲小学校	全般的に高い水準を維持。	表現力・思考力を高める授業展開。
海老江西小学校	課題はあるものの、着実に学力向上。	少人数指導の導入、学習習慣の確立。
野田小学校	基礎学力定着に重点を置いた指導。	個別指導の充実、読書活動の推奨。

特徴： 福島区の小学校は、どの学校も学力向上のための具体的な取り組みを積極的に行っており、特に都市型学校として習熟度別の指導やICT教育の導入が進んでいます。

中学校の学力状況

中学校においても、各校が全国学力・学習状況調査の結果を詳細に分析し、教育活動に活かしています。

中学校名	平均正答率の傾向（大阪市平均との比較）	課題と取り組みの例
福島中学校	非常に高い水準。 府内でも上位の学力傾向。	難易度の高い問題への挑戦、探求学習の推進。
八阪中学校	平均を上回る水準を維持。	記述式問題への対応力強化、自学自習の習慣化。

特徴： 中学校では、学力向上と同時に、生徒の進路意識を高めるための指導にも力が入れられています。中学校での学力水準の高さは、その後の高校進学、さらには将来のキャリア形成にも良い影響を与えています。

まとめ：福島区での子育てと学校選び

福島区は、小学校で学校選択制（隣接校選択）が導入されているという特徴があり、いずれの小中学校も高い教育水準と地域コミュニティの温かい支えがあるため、安心して子育てができる環境です。

• 学力: 大阪市平均と比較して高水準であり、各学校が特色ある教育活動を展開しています。
• 学校選択: 一部の地域（調整区域）では、小学校の選択が可能であり、ご家庭の教育方針に合った学校を選ぶことができます。
• コミュニティ: 小中学校ともに地域との連携が強く、学校と家庭、地域が一体となって子どもたちを育んでいます。

福島区で子育てをする際、まずは指定校の教育方針や地域活動を理解し、区の教育委員会が公表している情報を参考に、ご家庭の教育方針に合った学校生活をイメージしてみてください。

最新の学力状況の詳細や、指定校変更に関する具体的な手続きについては、福島区役所または大阪市教育委員会の公式ウェブサイトを改めてご確認ください。